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執筆者の写真yuukisasaki

ピアノの選び方①「生ピアノと電子ピアノどっちがいいの?」

更新日:2021年7月9日

ピアノを始めるとまず悩むのが「どんなピアノを用意したらいいの?」ですよね。


私も生徒さん全員に詳しく説明したいのですが、レッスン内だとなかなか時間も取れないため、今回ピアノを始めたばかりの生徒さんに向けた「ピアノの選び方」の記事を書こうと思います。



◆生ピアノがいいのか、電子ピアノがいいのか


生ピアノ(アコースティックピアノ)

→鍵盤を弾くと、貼られた弦をハンマーで叩いて音が鳴る本来のピアノ


電子ピアノ

→生ピアノの仕組みを電子で再現したもの


ピアノは、上達すればするほど、繊細なタッチの感覚や、表現力が求められます。


やはり「音色の作り方の幅」「ペダルの表現力の幅」「楽器自体から鳴る音の広がり方」など表現力の幅でいうと、生ピアノの方が上です。


ただ、生のピアノを置きたい!と思っても、予算的・住宅事情的に難しいという方の方が多いと思います。


そこで私、ピアノの先生としては、「1番いいのは生のピアノですが、置けない場合は、88鍵盤ある強弱のつけられる電子ピアノ(ペダル有り)を用意してください」と説明しています。


電子ピアノでも、最近はかなり音色もよく、タッチの感覚も生のピアノに近い機種も出てきました。

特にカシオのセルヴィアーノという機種は、電子ピアノの中に生ピアノと同じハンマー機構が入っているので、弾いた感覚が良く、かなりオススメです。


買ってはいけないピアノとしては、「キーボード」です。

キーボードは、鍵盤が少なく、強弱がつけられないものが多いです。パソコンで音楽を作ったり、バンドなどで使われたりはしますが、クラシックピアノの上達にはあまり役立ちません。

ドレミを覚えたばかりの初心者なら音の確認のために使うこともできますが、ピアノを初めて最初の半年から1年くらいで限界が見えてくるでしょう。



次に、それぞれの鍵盤楽器の特徴について見ていきましょう!



・キーボード(オススメしません)

電子ピアノよりも鍵盤が平べったく、強弱もつけられないものがほとんどです。クラシックピアノの学習には向きません。

ごく初歩の段階(ピアノ歴1年程度)で、電子ピアノや生ピアノまでのつなぎとしてなら一時的な有りだと思います。




・電子ピアノ(88鍵)

もちろん生のピアノの方がオススメですが、近年性能がとても上がってきています。

住宅事情や金銭面で手が出しやすい事もあり、現代日本ではピアノを習う方の8割はこの電子ピアノを使っているのではないでしょうか。


基本的に、値段と性能は比例します。


25〜50万円くらいの予算なら、タッチ感が生ピアノに近い、とても優れたモデルがあります。(カシオのセルヴィアーノシリーズの、GP500やGP300)


15〜25万円くらいのモデルなら、「木製鍵盤」を採用したものがおすすめです。

オススメピアノメーカーとしては、カワイやヤマハの電子ピアノなら木製鍵盤を採用しているのでオススメです。


10万円以下のものだと、鍵盤が軽すぎるものが多いため、中級以降の本格的なクラシック曲を引く場合は物足りなくなってくるかもしれません。

オススメとしては、7〜8万円で買えるカシオのプリヴィアシリーズとなります。



・アップライトピアノ

縦型のピアノで、グランドピアノよりコンパクトです。

普段の練習のうちから、生のピアノに触れることで音楽の表現力を高める事ができます。


予算が30万円以上あり、自宅がピアノを置ける環境(一戸建てなど)の場合、是非オススメしたい生のピアノです。


参考金額:30万円〜100万円程度



・グランドピアノ

ピアノを生涯の趣味としたい場合や、音大のピアノ科などで専門的に学びたい場合や、アップライトピアノで物足りなくなって来た場合は、やはりグランドピアノの購入をオススメします。


アップライトピアノよりも、より繊細な鍵盤のコントロールができ、音色もとても良いです。


コンクールなどにどんどん挑戦したい生徒さんにもオススメです。


参考金額:100万円〜程度




オススメ順にまとめますと、


グランドピアノ>>アップライトピアノ=電子ピアノの最上位モデル(25〜50万円クラス)>木製鍵盤の電子ピアノ(10万円〜25万円)>それ以外の電子ピアノ>>>キーボード


こんな感じでしょうか。

※↑を見て、「アップライトと電子ピアノの最上位モデルが同じくらいなの?」と思った方もいるかもしれません。

基本は生のピアノであるアップライトピアノの方が、音色づくりやペダルを踏んだ時の表現の幅という点では上なのですが、鍵盤の連打性でいうと最近は電子ピアノの方が上です。

アップライトピアノの唯一の難点として、連打性の低さが挙げられるので・・・。


今回は以上となります。


ピアノ選びに是非お役立てください!

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